解決事例

2026/07/29 解決事例

10年以上音信不通で生活保護を受給している相続人との間で、すべての遺産を単独取得した事例

【事案の概要】

・依頼者:50代男性(二男)
・相手方:兄(長男)
・遺産の内容:実家の不動産、預貯金、株式などの有価証券

【ご相談の背景と課題】

お父様がお亡くなりになり相続が発生しましたが、共同相続人であるお兄様は、10年以上音信不通でした。依頼者様が手紙を送っても一切返答がなく、遺産分割協議を全く進められない状態でお困りになり、ご相談にいらっしゃいました。

【弁護士の対応と主張】

ご依頼を受け、相手方の住所地へ赴き現地調査を実施しました。ポストには郵便物が大量に詰め込まれ、居住の形跡はあるものの、呼び鈴には全く応答がありませんでした。さらに行政機関や警察と連携して安否確認等を行った結果、相手方は生活保護を受給しており、まともに意思疎通ができる状態ではないことが判明しました。
仮に多額の金銭や不動産を分割すれば、相手方の生活保護が打ち切られるおそれがあり、また遺産受け取りの手続きに協力が得られず供託等の複雑な処理が必要になるなど、解決を著しく阻害する事情がありました。そこで速やかに調停を申し立て、事実関係の調査結果をもとに「依頼者がすべての遺産を単独で取得することが、双方にとって最も適切な解決である」と裁判所に強く訴えかけました。

【解決結果】

相手方が呼び出しに応じなかったため審判へ移行しましたが、当方の提出した詳細な調査報告や事情説明が全面的に考慮されました。結果として「依頼者がすべての遺産を単独取得する」という当方の希望通りの審判が下され、無事に確定しました。これにより、相手方の関与を一切経ることなく、不動産や預貯金、株式の相続手続きをすべて単独で完了させることができました。

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